三頭山 東頂より

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春の陽気に誘はれてではないが、今回は少し足を延ばして三頭山を歩きました。
歩き出しは檜原村都民の森の駐車場です。
ここまで来る途中、幾度も道路脇に残雪があるのを見ましたが、まさか山に雪が残つてゐるとは思はず軽アイゼンなどの装備を持つてきませんでした。事前の情報収集を怠ると山ではとんでもないことになります。
踏み固められた雪が氷になつたところは注意深く歩き、およそ3時間で東の頂に到着。
ここの見晴台で昼食。続々と登山客がやつて来るのですが、なかでも印象的な二人の男性登山客がありました。
何が、印象的なのか。二人ともフイルムカメラで撮影してゐるんですよ。
一人がローライ35、一人がコニカハーフとプラウベルマキナの2台体制です。
今では銀塩カメラで撮影する人を殆ど見かけなくなりました。
僕自身もフイルムカメラで残つてゐるのはペンタツクスの645だけです。
デジタルになつてカメラは誰もが簡単に使へるやうになりました。
失敗なんてありません。
でも、銀塩時代の撮影前、撮影中、撮影後の想像する楽しみをトレードオフしてしまつたのは寂しいですね。