2代

昨日久々にお隣のT市にあるOカメラ店に行って来た。実は1月4日にも行ったのだが、あいにくまだお正月休みで開いてなかった。夕方6時に着いたので閉店まではあと1時間あった。さっそく先日手に入れたニコンF用の電池アダプターと電池を購入。Fの電池は1.3vのものを2個使う。ところが今はそのような電池が存在しない。そこで現行品の電池にアダプターをかませて使うことになるのだが、この電池がまた高い。同じ1.5vのLR44ならば百円ショップで売っているが、アダプターの推奨する電池はSR43。価格はLR44の6倍。肝心のFは今メンテナンスに出しているので手元に無い。電池を入れてもFの露出計はきちんと動くかどうか不明。製造後30年以上経過しているのでまともに動くことを望む方が無理だろう。クラシックカメラにはこういった不具合がつきもの。ならばFにしろF2にしろ露出計なしのアイ・レベルの方が世話が無くていいのだが、個体数が少なく人気もあるのでバカ高い。Fの場合、初期の640(ロクヨンマル)台の製造番号の物など信じられないプライスになっている。僕はカメラは好きだがコレクターではない!と自分では思っているので別にそういった希少性のあるものが欲しいとは思わない。だが、どこかで偶然出会ってしまったらきっと買ってしまうのだろう。このチャンスを逃したらもう二度と出会えない。そんな強迫観念に逆らうことは今までの経験からして無理。冷静になって考えれば買うための動機付けをしているのに過ぎないのだけれど・・・。そんな風だからカメラ整理はなかなか進まない。だが、僕と同じような人は沢山いるようだ。カメラというのは一種の病気なのだろう。実際Oカメラ店のご主人もその一人。この店はもう3代続いているので遺伝である。そして実は僕も最近知ったのだが、Fを僕にプレゼントしてくれた父親もこの店の常連らしい。つまり2代続いているのだ。