気まぐれなのに・・・

今月はモノをよく壊す月だつた。車でCDが壊れ、土曜日にはペンタツクスのK10Dが壊れた。CDは販売店で治るレベルではなく販売店でナビ部分を外し入院したままである。ペンタツクスは撮影しやうとするとミラー・アツプ状態になつたり、復帰したり。たまに撮影出来るのだが、その時は一コマ撮影に設定してあつても勝手に連写になる。フアインダーのスーパー・インポーズは点滅しない。その他まともに機能しないのでどこが悪いのか全ては把握出来ない。ジヤンクでヤフオクにでも出品しやうかともふと考へたのだが、今となつては大変貴重な24ビツト変換の画像エンジンを積んだ機種である。さう簡単に見捨てるのも忍びない。それに最近ではD300や5Dなどよりも稼働率が高かつた。結局、日曜日に修理に出した。ペンタツクスは個人的には発色があまり好みではないのだが、このK10Dはカメラ・グランプリを獲つただけあつていいカメラである。使ひ勝手はまだ煮詰める部分が多いのだが、絵の解像感は素晴らしくお気に入りの一台である。折りしもペンタツクスからK-5の発売がアナウンスされたばかり。銀塩のプリントで銀残しといふのがあるのだが、それをデジタルで再現するモードがあるといふ。これを知つて興味を示した矢先の出来事であつた。僕の場合、今所有してゐる車やカメラから浮気をしやうとするとそれらが壊れる現象が多い。今回もそれに漏れずこの始末。モノといふものは使ひ手の心を機敏に察知し、時に悋気の炎を燃やすやうである。自らを破壊してまでの抗議は恐ろしさを感じる。昔から女心と秋の空といふではないか。僕は当然女ではないが、秋の空のやうにコロコロ変はる気まぐれは僕も一緒である。