卑劣なやり口 厚労省

民主主義がいけないとは言はないが、場合によつてはつくづく恐ろしいものだと思ふ。年金の受給年齢の引き上げをする為に企業に対して実質的な定年の廃止を法制化する話がある。為政者が暴力をもつてやりたい放題するのは許されることではないが、出鱈目な法を作つて従はせるのはある意味で暴力よりも卑劣なやり口だ。何故ならいかなる理由があつても暴力はその行為と行為者が批判の対象になる。ところが法制化されたものは民が選出した議員さん、つまり民意によつて決まつたものだから責任の所在が民にあることになる。国民も企業も誰も望まぬものであつてもだ。男も女も長生きになり、健康でもつと働きたいと思ふ人が働くのは決して悪くはない。だが、年金のつなぎ、失策を企業に押し付けるのはとんでもないことだ。