夏休みの宿題 共謀罪

 自分は国家を転覆させやうとか、体制を改革しやうとか、テロを企てやうとか、そんな大それたことをする筈がない。だから共謀罪が成立してもいつこうに構はない、とお考への小学生を持つ親御さん達。あなた自身はやらなくとも子供はどうでせうか。夏休みの間中、麦わら帽子を被り、虫捕り網を持つて野山を駆け回る元気ないい子は、宿題をサボりがちです。いよいよ始業式が近づく八月後半になつて彼らはきつとこんなことを思ひます。『学校が火事になつちやえばいいのに』一緒に遊んだ友達とそんなことを話し合ひます。話がエスカレートして火を着けるかなんてことまで話し合はれたら共謀罪が適用されるかも知れません。子供も馬鹿ではありませんから一番最後に『うそぴよーん』とか『なんちやつて』とかを付けて胡麻化さうとしますが、そんなのは落ちたものでも3秒以内だつたら口にしても大丈夫と同じで話で大人には通用しません。
僕らの想像力の欠如は子供達の将来に影響します。