お国柄

ガソリン高騰のあおりを受けてか車の交通量が少なくなったような気がする。6月1日の夕方の環状8号線は渋滞がなかったそうだ。ディーラーのセールスマンの話によると燃費を含めた維持費の安い軽自動車は売れ行きがいいが普通車の販売はガタ落ちだという。 代替燃料としてバイオ・エタノールの生産量は米国が世界1位。ついでブラジルが2位。Co2の排出量の問題で他の国から責められる米国は、バイオ燃料の原料である植物がその育成過程においてCo2を吸収するので差し引きすればチャラとなる、という苦しい理屈を言っている。バイオ・エタノールについて言いたいことはたくさんあるが、今回問題にしたいのは米国と日本の発想の違いだ。日本人のスタンダードな考え方としてはバイオ・エタノールという発想は出てこないのではないだろうか?日本は燃料が不足すれば節約や工夫をしてとにかく消費量を少なくしようとするだろう。アメリカも個人生活のレベルとしては消費を節約するだろうが、国として考えると「無ければ自分達で作ろう」という発想になるのではないだろうか?それがアメリカのダイナミズムという気がする。お国柄の違いを感じる。どちらが是か非かという話ではないが、何でもかんでも右へ倣いではなく、個々のお国の事情に合った道を進んでほしいと思う。それが国民感情に合致した政策なのだから。