不思議体験確認ツアー

昨日、先週に引き続き有間ダム方面へサイクリングに出かけた。実は前回のブログでは敢えて書かなかったのだが、あの日(8月31日)僕は不思議な体験をした。今回はそれの確認?という目的があった。ではその不思議な体験とは何か?サイクルコンピュータトリップメーターでは自宅から有間ダムを一周して帰ってくるコースはおよそ61,2キロ。つまり片道30キロと少しのツーリング。そのコース上、家から丁度20キロの地点にコンビニがあり、そこで水分補給や昼食を済ます。ダムまではあと10キロ。問題はこの先。進行方向左側に川を見ながらの道路上で黒いハット、黒のサングラス、長袖のプリントシャツ、黒いパンツという格好をした人が歩道上を歩いていた。右側通行だ。遠目にもそのいでたちは奇異な感じに映った。どんどんと僕とその人の距離が縮まる。すれ違い様の観察では黒のパンツはコーデュロイ、髭剃り跡が青く見えるくらいの色白の肌。暑いのにコーデュロイはしんどいだろうに・・くらいに思って僕等はすれ違った。目的地に向かって僕はペダルを漕ぐ。そうして暫く走って行くと前方からさっきすれ違った筈の人が歩道上を歩いて来る!間違いない!後方にいる筈の人がまた前から歩いてくるのだ!二人の距離はどんどん縮まってくる。そしてさっきと同じようにすれ違った。「え?どういうこと?なんで?」僕は咄嗟に合理的な回答を考えた。僕を追い越していった車は途中に何台もあった。その中にすれ違った男の知り合いがいて、歩いている彼を見つけ彼をピックアップし、歩いてきた道を引き返した。そしてまた彼を車から降ろした。彼はまた歩き出した?全然合理的ではない・・・。不思議なもので恐怖心やパニックなどは感じなかった。再びすれ違った後、僕は振り返って男を確認しなかった。頭の中は「なんで?どうして?どいうこと?」という言葉が繰り返されるばかり。それでもペダルは漕ぎ続ける。最後の難関の上り坂の手前にある休憩所に着き水分補給をし、タバコを吸いながら考えても分からない。分からないものはそのまま分からないままにして坂にアタック。そしてオペラのライダー氏と出会う、と話は前回に続く。昔、鈍い人のことを指して蛍光灯などと言ったものだが、僕の場合はそれを通り越して停電、復旧の見通し立たずという感じだろうか?日が経つほどに気味の悪い感情が芽生えてくる。お化け、霊感の類はまるで信じていないし、今までもそういったものを見かけたこと、感じたことはない。ただあまりの鈍さに見えていたのに分からなかっただけなのかも知れないが・・・。そんな理由で今回もまた有間に出かけた。結局同じ体験はしなかった。件の休憩所を目前にしてダム方面には行かず、そのまま直進した。自宅を出て約38キロ付近でUターン。途中のレストランでアイスコーヒーとケーキを頂き、帰路についた。総行程76キロの不思議体験確認ツアーだった。