GR1V

一度はドナドナしたリコーのコンパクトGR-1Vとまた共に過ごすことになった。行きつけのカメラ屋さんで出会ってしまったのだ。プライスを見ると相場よりもかなり高い。理由を聞くと日研テクノで完全オーバーホールをしたとのこと。幸いなことにまだ部品供給があったらしく弱いとされた液晶部分などの交換がなされていた。その費用が1万4千円もかかってしまったのだという。だが、ここまでメンテナンスされていれば当分はトラブル知らずで使うことが出来る!ここで会ったのも何かの縁!GRレンズの発色は良かったなぁ!などとすでに購入モードになっている気持ちは、様々な動機付けを次から次へと浮かび上がらせる。結局焼けぼっくいに火がつき我が手元に輿入れすることになった。GR好きな人に言わせるとGRは初代のレンズが一番いいらしい。レンズに鉛?だかが多く含まれておりそれがいい味を出すとのこと。生憎僕のGRは最終型なのだがそれでもGRレンズの発色は十分満足出来るものだ。ところで焼けぼっくいとは焼け棒杭(ぼうくい)がなまってぼっくいとなった。僕はカメラに関してこの手の話が多く、コンタックスのNシリーズは2度、ミノルタのαシリーズも2度同じことをしている。以前宣言したカメラを整理する気持ちは未だに持ち続けているものの、いざどれをと選別しようとするとどれも手放しがたく愛でつ触りつ短い冬の陽が落ちるといった具合である。