ツァイスレンズについて

前々回にアップした通り昨日の高麗神社の桜はカール・ツァイス+40Dで撮影したもの。ブログにアップ出来る解像度とかの問題もあるのだろうが、「これじゃあ、なんのレンズで撮ったのかなんて分からない」と大方の人が感じるのではないか。僕もまったくその通りだと思う。光の量や方向、被写体、そして何よりも撮影者のテクニックによるところが多いのがツァイスレンズだという。話の一人歩きなのだろうが、ツァイス・レンズは被写体ではなく撮影者を選ぶなどという逸話もまことしやかに囁かれる。僕は現在ニコン、キャノン、ペンタックス(645)マミヤ(67)フジ(68)ミノルタコンタックス、ハッセルと所有している。その中でもコンタックスがボディ、レンズを含め一番数が多い。だが、これがツァイスの写りだ!と実感したり、感激したりといった経験は実はそう多くない。何がどう違うのか判らないのだが、例えばコンパクトのT-PROOFとSlimTではネガ・カラーの場合SlimTの方がよく写るように思える。噂や口コミを信じて過度な期待をしていたレンズではそれほどでもなかったり、逆にあまり騒がれないレンズが結構良かったりする。なかなか一筋縄ではいかない。常にレンズの持つ最高のポテンシャルを引き出すテクニックが撮影者にないと駄レンズに成り下がってしまうということなのだろうか。これはあくまで僕の経験上での話ではあるが、ツァイスレンズは自然風景にはあまり向かないのではないかと思っている。都市や人を被写体とし、モノクロフィルムで撮った絵が一番ツァイスの良さが出るような気がするのだが・・・。