オオスジギンヒヨウモン


この蝶、日曜日(3日)の夜から白樺の枝にとまつたまま今朝まで動かなかつた。種類を調べてみるとだうやら「オオスジギンヒヨウモン」のやうだ。取り立てて珍しい蝶でもないらしいのだが、こんなに長い時間微動だにしない蝶を見たことがなゐ。蝶の一生の時間を考へると動かなかつた人間時間の30時間はとてつもなく長いことだらう。いつたいどんな理由でさうしたのか想像が膨らむ。誰かを待つてゐたのだらうか。 画像は大昔のライカ・レンズを使つて撮影したもの。35mmが丁度50mmくらゐになる。絞りは解放。光源ボケはあるもののうるさいとは感じない素直なものである。