杏仁豆腐を作る

毎年、この時期になると八百屋さんで杏を6パツクほど買ふ。ジヤムにするためである。今年はうつかりしてそれを買ひそびれ生食が終わつてしまひ、慌てて加工用のものを買つた。杏ジヤムで使はないのは種だけである。今まではこの種は捨ててゐたのだが、今回はこの種まで使つて一品作ることに挑戦した。では一体何が出来るのか?杏仁豆腐である。種を割ると中に麦色した薄皮に包まれた仁といふものが入つてゐる。この皮を剥くとあの杏仁豆腐の甘い香りが広がる。これを水と一緒にミキサーにかけて・・・と何工程か続くのだが、一番の難所は種から仁を取り出す作業だ。種には臍の様なものがあるのだが、ここに千枚通しやアイスピツクをねじ込み種を割る。これが結構しんどい。種が硬くかなりの力が必要になる。横着してやると必ず怪我をする。経験者は語るで僕も千枚通しで自分の手の甲に穴を開けてしまつた。今回はおよそ70個の杏の種を使つたが、採れる仁の料はたつたの38gしかない。コストと労力に見合ふほどの杏仁豆腐になつたのか否か。やつとの思ひで作つた結果(味)は明日の朝には分かるだらう。このレポートの続きはまた明日。