貞操帯の小咄

作家の石月さんのブログ(showyowyu.com)の中に【がらくた雑記】がある。今日アツプされたお題は《貞操帯》。これを読んである小咄を思ひ出した。氏のブログにコメントしやうかとも考へたのだが、少しばかりお下品かも知れぬと思ひ直し、僕の責任になる僕のブログにその話を載せる。
ある国の王様が出征することになつた。留守中の気懸かりは彼の美しい姫君。城内には自分がいない間に姫君を狙う若者がわんさとゐる。そこで王様は一計を講じた。姫に貞操帯を付けたのだ。それも普通の貞操帯ではない。至極危険なものなのだ。挿入しやうとするとギロチンよろしく進入するモノを切断してしまふ仕掛けになつたものだ。それに加へて三人の護衛を姫に付けた。王様は安心して敵地に出征した。果たして戦は王様の軍が勝利した。王様は城に戻り、護衛の三人を呼びつけ言つた。
「留守の間、姫君に手を出してはおるまいな」護衛は一人ずつズボンを脱ぐやうに命令されたのだが、一人目、二人目と無残にも一物は見事に切断されていた。そして三人目の男の股間はそのままだつた。言ひつけ通り、無事姫君を守つた護衛に対し王様は「お前は姫を守つた。褒美をつかはさう」男はそれに対し「らりらろうろらりらる=ありがたうござひます」と言つた。舌が切断されてしまつてたんですね。つつこみ話だけにつつこみどころ満載の話ですが・・・。