GOOD BYE KONICAMINOLTA

コニカミノルタがカメラ、フィルム事業から全面撤退するという報道がありました。残念なことです。両社とも名機と呼ばれるカメラをいくつか世に残しました。合併によりコニカのレンズ技術とミノルタのカメラ技術が融合した、ニコン、キャノンの2大メーカーにはない独創的なカメラの誕生を期待していたのは私だけではないでしょう。α7DやαーSEWEETに奢られたAS(アンチシェイク)機能を受け継ぐものはなくなりました。2大メーカーが次々と
高価な手振れ補正機能付きレンズを発売する中でカメラ本体に手振れ補正機能を持たせ、今までのレンズ資産を有効に活用出来るカメラの誕生はユーザーにとってありがたい機能でした。 自由主義経済の大前提は自由競争によりより良い物をより安価に消費者に提供することではないかと思うのですが、最近の様子はどうも違う方向に進んでいるような気がします。高い技術を有していても宣伝が下手だったり、資本力不足による販売の強化が徹底されなかったりすると生き残れないのが現実です。逆に商品としての価値に疑問が残るようなものでも宣伝力や販売力によってヒット商品に成り上がることがままあります。これはもちろん企業によるユーザーの誘導が功を奏していることもありますが、私達ユーザーは煌びやかな衣装を身に着けた商品に目を奪われることなく本質を見抜く目をいつまでも持ち続けなければなりません。作る側と使う側の切磋琢磨がより品質の高い商品の誕生につながるのですから・・・。