片付け

少し前の話になるが「ゴミ屋敷」なるものがテレビで報道された。色々なもの=他の人にはゴミにしか思えない物=を集めては自宅内や庭に溜め込むというものだ。近隣からすれば見栄えは悪いし、悪臭はするしで迷惑この上ないことだ。このゴミ屋敷の住人は何をどう考えてゴミを集め始めたのか分らない。自分が出したゴミを捨てるのが面倒で増えたのか?そしてそれが高じて自分の出すゴミだけでは飽き足らずに他から持ってくるのか?いずれにしても本人の整理する能力を超えた量に達してしまったらどうにもならないのだろう。さて、僕のブログは強引な例話が多いのだが、今のこの国も同じような状況なのではないかと思う。僕らは無数の矛盾や問題を抱えながら生活している。時にそんな状況について考え、少しでも良くなればなどとは思うのだが、行動に移すとなると実際どこから手をつけていいか分らないくらいに散らかしてしまった。だが、だからといって放置したままでいい訳はない。放って置けば人間の矛盾や問題はまるで生き物のように地中で根を張り、絡み合いその存在が強固なものになってしまう。膨大なゴミの量を目にすれば片付けの気も失せるが、それでも出来ることをしなければならない。一度に全てを解決しようなどと考えてもやる気がなくなるだけだ。ならば1日1個でも2日で1個でもいいし、もっとゆっくりでもいい。人間一人の生涯をかけても終わるような量ではないだろう。何世代もかけてより良くしていくしかない。