M9

秋の運動会前はカメラの新製品が出てくる時期である。先日キャノンのEOS7Dの衝撃について書いた。今度の衝撃はライカである。35mmフルサイズのライカM9が発売される。画素数は1800万で価格は74万円前後のようだ。これによりMレンズもLレンズも銀塩と同じように使うことが出来るようになったのはMLレンズ使いの人にとって選択肢が広がったなどという次元の問題ではないだろう。何と言ってもライカ使いには全部ライカで統一しなければならないという悲しいような嬉しいような性があるからだ。勿論そうするには常に自分の経済との相談や戦いがあるのだが。世にはライカ沼とかライカ地獄と呼ばれる、それはそれは深い底なしの世界があるらしい。程度(症状)はライカほどではないがニコンにも同じようなものがある。ライカが信者であるのに対しニコンの場合は党を名乗るようだ。例えばGN45というレンズがある。レンズは珍しいとはいえ時々カメラ屋さんで見かけることが出来る。だがこれのレンズキャップがない。GN45はフードがドーム型をしていて口径が合うものがない。他のレンズのキャップの流用も出来ない作りになっている。GN45を持ったからにはどうしてもこのキャップが欲しくなる。当然のことながら写真を撮るのにキャップは必要ない。したままでは写真が写らない。だがそういった実用の話ではないのだ。ないことによりどうしようもない不足感を感じてしまうのだ。馬鹿馬鹿しいといえばその通りだ。だが実際のところそういう変な人達が少なからずいるからFの字が刻印されたMF50mm用レンズキャップだけが何千円といった価格で取引されたりするのだ。話がライカからずれてしまった。僕もライカのレンズはエルマーやズミター、ズマリット、ズマロンを所有しているがM9はそれほど欲しいとは思わない。それよりも先ずM2が欲しい。M9はライカ銀塩ボディを使い倒してからと考えている。