GP問題

「狂気の輩」についてコメントを頂いた。改めて幾つか整理しやうと思ふ。ブログを書く方もコメントをしてくれる方も限りあるスペースの中で全てを正確に表現するやふに努めてはみても尚過不足は生じることもある。重箱の隅をつつくやうなやり取りはしたくはなゐと思ふ。だが、あへて言えば僕とコメントをくれた方との認識に違ひがあるやうに感じる。それは内部告発をした人間を逮捕した〜といふ件である。僕の認識では調査捕鯨船の乗組員が情報をGP側に流し、それに基づきGPの2人が結果として運送会社の倉庫から鯨肉を無断で持ち出したといふのが顛末だと思ふ。逮捕理由は窃盗であり、その行為をした人間は外部の者である。乗組員が内部告発をしたために解雇されたとか不利益を被つたといふ場合とは違うと考へる。人権は守られて然るべきものではあるのは誰もが認めるところだらう。だが、知る権利や表現の自由を軽んじるつもりはなゐが不正な行為に司直が動くのは当然のことだと考へる。法治国家における当局の姿勢は現行法に照らしてGPの2人を逮捕する根拠があるからしたのであつてそれ以上でも以下でもなゐ。彼等の定規は法であり、それ以外にあつてはならなゐのだ。国連人権委員会から意見書が出されたのは事実だが、この時点で司直の判断、また我が国をして人権を著しく侵害してゐる云々などと言はれる筋合ひのものではなゐと考へる。