我が国、彼の国

 少し前の話。この国の政治はねじれだの、決まらないだのを言はれた。双方が
相手の話を良く聞き、自分の話を良く話しといふことは棚上げし、つまり努力せずに決まらない、進めないと各々を責めた。今は反対派が少数なので何でも簡単に決まる。ある意味やりたい放題だ。そんな主流派が原発の廃棄施設の候補地を
立候補といふ形で募る。誰だつて手を挙げたくはない。すると誰もいなければ国が勝手に決めると言ふ。
 また三権分立の筈なのだが、この国は判決に従はない。
 すぐ近くの国の話。小僧のやうな男が、本人の意思なのか、それとも周りの大人達に巧みに因果を含められてなのか、粛清の名の下に処刑を繰り返す。
 前者は民主主義の国、後者は独裁者の国。どちらもやりたい放題な部分は変はりない。